最高峰の釣りアニメ「釣りキチ三平」を見た感想

釣りしてますか?小学生以来釣りとは無縁ですけどね

みなさんテレビアニメ「釣りキチ三平」って知ってますかね?(いい意味で)ブッ飛んでる釣りアニメなんですけど

軽く説明すると、このアニメは原作漫画が1973年~1983年の10年間「週刊少年マガジン」で連載された看板作品をテレビアニメ化したもの

テレビアニメは1980年4月7日~1982年6月28日に放送された全109話の基本1話完結型(完全1話完結ではなく、前編・後編、前編・中編・後編といった感じもある)

主人公はタイトルにある「釣りキチ三平(さんぺい)」の三平くん(男)、この三平くんを中心に物語は進みます。物語はまんま釣り三昧の日々を送る三平と愉快な仲間たちといったところ。

主要メンバーはこの4人

三平(さんぺい)くん

主人公、三度の飯より釣りが好き。三平の釣りスタイルは竿で始まり→水中に引きずり込まれ→手掴み。それが三平の黄金スタイル、すなわち竿×水×手(勝手な感想)

一平(いっぺい)爺さん

三平の祖父にあたる人物。凄腕の釣り竿職人、この人の作る「一平竿」を持つことは釣リラーのステータス、時代の違いを感じるかもしれないがときに拳骨を振るう。しかし根はとても優しい人

魚紳(ぎょしん)さん

三平が釣りだけでなく人としてのマナーや振る舞いも学ぶことの多いアニキ的存在の人物、人をバカにしたりすることや曲がったことが大嫌いの熱血男、隻眼の超イケメン。三平のおかげで疎遠になっていた親と仲直りし、なにかと三平を気遣っている。行方不明になった三平の父親を探す手伝いを買って出る三平の頼れるパートナー。鮎川財閥の息子。アニメでは第6話で初登場する

ユリッペ

アホみたいな名前だがヒロインである

といったところ(まさはる…は、いいや)

石と同化する超能力者…赤フンドシ…パンチラしながらキャスティングする釣りガール…怨み竿…ガッチン漁…まるで最終回のような74話(全109話)…釣りにダイナマイトぶっ込むクレイジーガイ…突如の惑星並列…ほぐしていきたいんだけど、もう勢いが凄すぎて何からほぐしていったらいいか。細かいことは気にせず勢いに負けず勢いで書いてます

※凄いのは勢いだけではなく作者が持つ釣りの知識は本物。魚の描写がリアルなのは実際に作者自身が釣りキチであったことの証拠だという。潮表や潮裏、釣りの素人にも分かりやすく釣りの知識を教えてくれるだけじゃなくアクアリウムの作り方やペット問題、さらには環境問題も考えさせてくれ楽しませてくれる名作ですよ

 

まずは主人公である三平くんの注目すべきポイントを紹介します

三平くんの凄いポイント

①釣運

最初の注目すべきポイントは釣運。この言葉はなんとなくで伝わると思うが三平はこの釣運が人並み外れている。この釣運、これは全てのフィッシャーマンが喉から手が出るほど欲しがる能力である

ちなみに釣運とはその場所に棲むであろう大物・ヌシクラスの魚にヒットする力、大物に出会う確率のこと(と筆者が勝手に言ってるだけ)。この釣運が高いと当然ヌシクラスがヒットしやすくなる。この数値が高い三平はヌシと通じ合ってるの?というくらいヒットする。一般の釣リラーはもうハゼしかヒットしない、ハゼしか。知らんけど

②入水率

お次のポイントは入水率。この入水率、何のことかというと驚くなかれ、「釣ろうとしたら水中に引きずり込まれた・もしくは釣るために水中に自ら潜った率」なのだ。三平はこの数値も異常に高いのだ。きっと、多くの釣リラーの入水率はほぼ0だろう。ヒットした魚に引きずり込まれるなんてことはそうそうあるもんじゃあない。いよいよとなったら悔しいが釣り竿を手放すだろう。だが三平は違う、釣り竿を手放さないのだ。一切手放さない!そして魚達の世界・ウォーターワールドに引きずり込まれる。もちろんほとんどの人が自らプロの選手顔負けの潜水力で潜ることなどないだろう。ここが「釣りラー」と「釣りキチ」との違いと言えるのかもしれない

テレビアニメを全てほぐしたいが、そんな事をしたらスティーブン・ピンカーの暴力の人類史以上の(文字数だけ)大作になってしまう。なったとしてもビルは見向きもしないだろう。なので、「特にほぐすべき釣りキチ回のベスト」を厳選させていただいた。選りすぐりの、今でいうところの「神回」である。ぜひ最後まで堪能していってほしい

※もちろん個人の勝手すぎる感想です

しかし、「釣りキチ三平」の世界観を紹介せずに神回だけ発表したらきっと読者はついてはこれない。ということでまずは作品紹介を含めてテレビアニメ第1話目(第2話目)をほぐしていく。前・後編の構成になっていてタイトルは「夜泣き谷の怪物」、もう人が逆さまになって沈んでいそうなタイトルである。それでは小手調べにどうぞ

※様々な表現を用いていますがどの作品も愛すべき作品だと思っています。決してディスってはいないということを強調しておきます

 

 

 

「夜泣き谷の怪物 前・後編」

ある日、一平爺さんに頼まれて商品の一平竿を届けるために地元を出発する三平。山深き目的地に訪れるとその届け先で三平は異様な光景を目撃する。川辺に水を飲みに来た野生のタヌキをイワナ達(川の魚)が実に統率の取れた動きで襲うのだ。キラーイワナである(心配はいらない、タヌキは無事逃げたよ)

届け先の主人、夜泣き谷に住む銀次と会い納品の目的を果たした三平に銀次は「もっとヤバイのがいるよ」と伝える。そしてその言葉通りにヤバイのを見にいくとそこに川に落ちた三平(猿)を沈めようとするモンスターイワナ「左膳イワナ」が姿を現す(片目に傷があることから丹下左膳(架空のヒーロー)を連想して三平が命名)

その圧倒的な迫力で三平を惹きつけてしまう左膳イワナ、その魅力にやられた三平は勝負(釣り)したくてたまらなくなってしまう。しかし銀次は子供には危険だと釣る許可を出さない(そんな権利は銀次にはない、危険=(俺の獲物)だからという大人の判断=(圧力)である)

子供である三平は釣れないという現実に放心状態になってしまう。そんな姿を見かねた銀次は結局許可を出す、いい人である(くどいようだがそんな権利を銀次は持たないはずだ)

なんやかんやでおつかいを頼んで地元にいるはずだった一平爺さんも加わり左膳イワナを釣ることに。んで、なんやかんやで釣り上げる。するとそのまま美味しくいただくのかと思いきやリリースするのである

 

一平爺さん「魚の住む権利を人間が奪っちまうのは考えものじゃよ」

三平「そうだよなぁ、左膳イワナだってここに住んで生き続ける権利ってもんがあるんだ、なぁじっちゃん?」

 

このやりとりは夜泣き谷の怪物編の物語を締めくくる言葉だ。実は夜泣き谷にはダムを建設する計画があり、その計画が実行に移されると左膳イワナだけでなく周辺の自然も破壊してしまう、それを阻止するために銀次は夜泣き谷の近くに仮住まいの小屋を作り、そこに住みつき三平(猿)と一緒にダム計画に反対していたのだ

これが夜泣き谷の怪物編をほぐした結果だ。お分かりだろうか?ここに見えるのはまさしく「人間」なのだ!

生き物の住処を、そして豊かな自然を守るためダム計画を阻止しようとする「人間」

ダムを建設することが多くの人々の生活を豊かにすると信じて主張する「人間」

どちらが正しくどちらが間違っているのか?…分からない。なかなか答えは出せないだろう…

しかし意見が分かれるとき、冷静になり物事をより広く見る必要がある、そしてそれは人間以外も視野に入れる必要がある。この場合は左膳イワナだ、左膳イワナは何を望むだろうか?

きっと「ほっといてくれ」だと思う

 

三平「そうだよなぁ、左膳イワナだってここに住んで生き続ける権利ってもんがあるんだ。」

 

ついさっきまでその生きる権利を奪ってしまうかもしれない事(釣り)をしていた人間のセリフには到底思えない!水の中でしか生きられない魚を無理矢理に陸に釣り上げた挙げ句に魚拓をとり(この間、左膳イワナは呼吸ができていない、あなたが左膳イワナだったらどう思う?)「やったぁ」と言って笑い合っていた3人の人間、と猿。弱らせるだけ弱らせて笑顔でリリース…。左膳イワナからするともっとも恐ろしい存在のはずである

まさしく「人間ドラマ」なのだ!

これが小手調べの作品紹介としてのエピソードだ。重ねて書くが決してこの作品をディスっているわけじゃあない。愛を持って書いていることはあなたには分かってほしい

さて!これからが厳選の「神回」の紹介である。ここでは全109話ある中から2つのエピソードを神回としてをピックアップさせてもらった(正確には8話分)いくらか端折るがそれでも文字数は多くなる、楽しんでくれれば幸いだ

それでは1つ目の神回エピソードを紹介します

 

 

[強引すぎるCASTING編]

 

キャスティング=出演者や配役といった意味。出演者・役というのは物語を進める上で重要なのは言うまでもない。例えばホラー映画で「そっちに行ったらヤバイのにお前なぜ行くの?」という状況がある。この時、自然に、違和感なくそちら(ヤバイ方)に行くには役者の力が必要だ。強引に、あまりに不自然だと観客は冷めてしまう。木から落ちたリンゴが重力に逆らわず落ちるように、「なんでだよ!」と思わせないように自然にヤバイ方に行かせられなければ一気に興醒めし作品の質は落ちるだろう

他にも意味はある

キャスティング=釣りではキャスティングとは狙った場所にエサを投げ入れるためのテクニックを指す。キャスティングのテクニックを競う大会、その名も「サーフキャスティング競技会」。これはあの有名な無名島で開催されたキャスティング競技会に参加する人たちを巡るエピソードだ

このエピソードはテレビアニメでは「第20・21・22・23話シロギスの涙」の4部構成で放送されたものだ。それではほぐしていこう

あの有名なッ!無名島のッ!エピソードだッッ!!

 

無名島で開催される「サーフキャスティング競技会」、簡単に言えばやり投げや砲丸投げのように遠くへ飛ばすことを競うこの競技大会に参加することにした三平たち、しかし競技としてのキャスティングの経験がない三平はキャスティング技術を魚紳さんに教えてもらおうとするが大会開催前に事件が起きる。その事件のせいで三平は魚紳さんに練習を見てもらえなくなってしまう

その事件とは大会参加者の釣り道具を置引きしようとした少年(一郎)を別の少年(シャークのジン)が捕まえるために(なぜか)釣り竿をしならせフルスイングをし一郎めがけて放ったのだ。釣り竿には当然仕掛けとしての錘がついている。体に、頭に当たれば無事では済まない。幸い足を引っ掛けるだけでたいしたケガをせずにすんだのだがこれに紳士の魚紳さんが激怒!三平に対し「不純な動機なら教えん!」となったのだ。ちなみに三平は直接関わりのない事件だった、完全にとばっちりである。(とはいえ直接指導しないのは魚紳さんなりの考えがあってのこと、やはり紳士)

魚紳さんにキャスティング技術を教えてもらえず独学を余儀なくされる三平。そこにほぐすエピソードの中心となる人物「小田切さん」が現れる。この人物は魚紳さんとは知人関係にあり今回のサーフキャスティング競技会に参加するためにやってきた人物だ

小田切さんの容姿は一言で表現するなら「屈強な肉体の持ち主」、小田切さんの経歴を知ればその屈強な肉体も納得できる

小田切さんはかつて日本野球界を背負い、日本野球界の歴史・記録を確実に塗り替えると言われていたほどの逸材だったのだ

しかし、ある事件がきっかけで惜しまれつつ球界を引退することとなる

…その事件とは………

 

ここで少し寄り道をしてサーフキャスティング競技会の話しをさせてもらいたい(必要な寄り道だよ)

なんやかんやで大会は進行していく。シャークのジンは三平の潜在能力を見抜き倒すべきライバルと認める。つまり、三平を倒せばこの競技会に優勝できる、と踏んだのだ。シャークのジンのキャスティングテクニック、それは「シャーク・キャスティング」と呼ばれるジンが編み出した必殺技だ。この技を繰り出せば敵なしと思っていたがライバルである三平の前でこの技を見せると三平に新たなキャスティング技術のヒントを与えてしまうかもしれないと恐れておいそれと出せなくなっていた。素人には分からない高度な駆け引きがあったのだ

なんやかんやで三平との一騎打ちとなってジンは温存していた必殺技シャーク・キャスティングを繰り出す。その時ジンはこう叫ぶッ!

「三平ェー-!これが俺の秘密兵器!(クルクルクルクル)シャーク!キャスティングだーー--!!」(インパクトの瞬間に必殺技を叫んで力入るの?なんて野暮はいけない、勢いを楽しめッ!)

ジンの渾身の必殺技シャーク・キャスティングがジンの背後に強烈なイメージを作り出す!トリケラトプス拳を繰り出し古代人を驚愕させたあのイメージと似た凄みがジンの背後に浮かび上がるッ!おそらく大会に参加した参加者全員が目撃したであろう強烈なイメージ!!

断っておくが決して誇張などせず見たままを伝える。ジンの強烈なイメージを見た瞬間に階段を上ったと思ったら実際は降りていたというファンキーヘアーのフランス人の気持ちが理解できるかのような何を言ってるか分からねーような光景だったあの瞬間を見たままに伝える!

シャーク・キャスティング。彼は確かに力いっぱい叫んだ、シャーク!キャスティング!と。シャークだ。いいか?もう一度、いや、何度でも言う、シャークだ!シャークのジンの異名を持つジンの強力な必殺技シャーク・キャスティング。筆者はその映像を見ながら「来るぞッ!シャークがッ(サメがッ)!来るッッ!!」と画面にくぎ付けになるッッッ!ジンの背後に荒々しい海のイメージが浮かび上がる!波が盛り上がり海面下から巨大な生物が浮上してきている!波が弾けるッ!来るッッッ!ヤツが姿を現すッ!ーーーするとそこに現れたイメージはなんとっ!!!

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………かつおだった………~~

……〜

 

 

カツオ……~

うん…いや、かつお……〜~~

マジによ?カツオだったの。ぷりっぷりの。ぷりっぷりのよ?背後の強烈なイメージ、ぷりっぷりのカツオ………〜〜

 

……ん?…

…サメェ?

ちがうちがうちがうっ!一文字も合ってない!カ・ツ・オ!サ・メじゃあない!かつお!カツオなの!

シャーク(鮫)キャスティング(投げ)よ?鮫投げよ?鮫投げ。鮫投げで出てきたのはかつお。彼の本名は鮫島仁(さめじまひとし)だよ?それで「シャークのジン」というニックネームなんだよ?でもカツオなの

いや、もう名字も鰹島(かつおしま)に変えろよ!

かつおは英語でBonitoと書く。しかし欧米では漁法と用途が似ているためツナ(かつおとマグロ)と一括りにされているらしい。もうツナよツナ、シャークどこにもないよ?ツナ・キャスティングよ?力入るの?すっぽ抜けだよ!ツナのジン失格だよ!予選敗退だよッ!!

何を言ってるか分からねー(略)

しかしこれにはツナのジンの切実な事情がある、しかしこの事情には一切触れないでおく。時間が許せばあなたも視聴してみてほしい。めんどくさいわけじゃあない、どんどん寄り道をしてしまうからだ。本題に戻りたい、戻ります。決してめんどくさいわけじゃあない!ハイ!次ィィィィ!

はいはいキャスティングね、キャスティングはキャスティングでも投げる方ではなく役の方ね(よく見りゃ似てるな、投と役)

三平がキャスティング技術を魚紳さんに教えてもらえず一人でアレコレ悩んでいるところに小田切さんが現れて教えてくれることになる。この時の小田切さんの指導のおかげで大会を勝ち抜き、ツナのジン、いや、シャークのジンとのぷりっぷり(壮絶な)のバトルに勝利する。三平とツナとの友情もここで芽生える

小田切さんは脇役である。しかし小田切さんという名脇役がいなければその後の名勝負・新たなる友情は生まれなかっただろう。こんなとき筆者はこう考えてしまう

ジ「小田切さんは幸せなのだろうか?」

余計なお世話なのは重々承知の上で発言している。小田切さんが幸せかどうかは小田切さんが決めればいいのだ。しかし漫画家はキャラクターに命を吹き込む。だとするならば三平はもちろんのこと小田切さんにも小田切さんの人生が吹き込まれているはずだ。ここでアニメの中の情報から分かるだけでも小田切さんの人生を振り返ってみたい

 

最初に伝えたように小田切さんは「日本野球界の宝」と形容されるほどの逸材だった。過去の記録を塗り替え、新たな記録を更新し、日本だけでなく世界にも影響を与えうる実力を秘めていたのだ。そんな宝がなぜ無名島に?有名な選手だった小田切さんがなぜ無名島に?前振りが長くなったと思っている読者もいると思う。しかしここまで前振りが長くなったのには理由がある。それは小田切さんの引退を表現するのに必要な文字数が5文字しかないからだ。5文字で事足りてしまうのだ、そしてその5文字は次のようになる

 

 

2球で引退

…………

これが小田切さんのプロ野球人生である。うん…はい…まぁ、続きを読んでほしい

 

日本野球界を背負う選手になるだろうと期待された小田切選手のプロ野球デビュー戦。多くの野球ファンが見守る中、第一打席、第一球目をいともたやすくホームラン!(たやすいように見えるが偉業!)会場は大歓声に包まれる!!多くの野球ファンが「伝説が始まったな」と確信したはずだ

しかし会場の興奮冷めやらぬ中での第二打席、

デッドボール→引退

2球で引退→無名島

である

 

うむ…。この小田切さんの人生にホラーを感じるのは筆者だけだろうか?小田切さんは無名島で三平と出会った。だがもしも引退をしていなければ三平に出会うことはなくバリバリ日本野球界の記録を更新していたことだろう。もしもの話しが無意味なのは分かっている、しかし悔しいじゃないか!野球に人生を捧げるはずだった人物が無名島でバットではなく釣り竿を振っている。小田切さんだって悔しいに決まっている!だって小田切さんのキャスティングテクの技名「4番バッターキャスティング(三平の案、小田切承諾、むしろ快諾)」だぜ?

釣りをするたびに!キャスティングをするたびに!あの5文字「2球で引退」が自分を苦しめるのにッ!

ホラーを感じると言ったのはこれってつまり「三平にキャスティング技術を教えるためだけ」に小田切さんという人物をキャスティング(配役)したということになる。そして「三平に会わせるために無理やり引退」させたのである

なにも小田切さんでなくてよくない?近所の野球好きでよくない?野球に全然興味ない筆者でも大谷選手は知ってる。スゴイんでしょ?言ってみれば大谷選手を2球で(しかもデッドボールで)引退さすんだよ?むしろデッドボールを投げた人の身を案じるよ

ハイ、以上が「強引過ぎるCASTING編」をほぐした結果でーした

 

 

次のエピソードは箸休めとして三平の家族にスポットを当てたい

 

[爺ィ!おまッ…マジかッ!?それ絶対ヤバイやつ!編]

 

いつだって清く正しく三平を導いてくれる一平爺さん。時に厳しく、そして何より優しく三平に接するその姿は祖父として完成しているように見える。しかし完成しているように見えるが一平爺さんも一人の人間である。判断や行動に疑問符がつくこともある

このエピソードはアニメ「第27話メッコ岩魚の怪」でのあるシーン。その時の一平爺さんの判断が正しいのか引っかかるのだ。あなたにも正解を考えてほしい

 

どんな場所にも伝承や伝説の話しは存在する。今回三平たちが訪れた場所には「ホタル岩」という伝説がささやかれている場所だった

険しい山を抜けて釣りのスポットに到着した2人はさっそく釣りを始める。さっそくヒットし釣り上げるが、釣り上げたイワナに違和感を覚える…

 

「メッコのイワナ」

 

メッコとは方言で「片目」という意味らしい。三平たちが来ていた釣りスポットのイワナはなぜかすべて片目のイワナばかりだった。この土地に伝わる伝説やホタル岩の謎…

なんやかんやで二人は怪しく光るホタル岩のある場所にたどり着く。洞窟の中とは思えないほどの明るさを放つホタル岩が川に浸かった状態でメッコのイワナの通り道になっているのを発見する

すると三平はこのホタル岩は「ウラン鉱石」だと推測する。ホタル岩の影響(放射性物質?)でイワナたちがメッコになっていると言うのだ

しかし一平爺さんは「学のないワシらがアレコレ勝手に決めつけてはイカン」と言い、そして「このことを騒ぎ立てると心無い連中にこの谷がメチャクチャに荒らされるかもしれない」と、そのまま何もせず帰宅することを選択する

爺ィ!おまッ…マジかッ!?それ絶対ヤバイやつ!である。かなりデカめのウラン鉱石(三平の推測)が川に浸かったまま鎮座しており、そこに棲息しているイワナをもれなくメッコ(片目)にしている状態を見て

 

一平爺さん「そろそろ暗くなってく、急ぐべ」

 

と、お家に帰ってしまうのだ。(ちなみにウラン鉱石は観賞用として楽しむ人もいるみたい。しかしながら放射性物質を放出しているので、素手で触るな・ケースに入れての観賞が推奨とあったりするらしい。)

一平爺さんは「このことを騒ぎ立てると心無い連中にこの谷がメチャクチャに荒らされるかもしれない」と言っているが、放っておけばメッコの岩魚だけでなくその魚を食べた他の動物、さらには人間にも被害は広がるかもしれないし、いずれ誰かが見つけてその見つけた人間がとても悪い人間だったらより最悪なケースに利用されてしまうかもしれない

…なのに、

「そろそろ暗くなってく、急ぐべ」と腹減ったから帰ろうみたいな感じで帰るのである

良識のある一平爺さんもお腹が空くと判断が鈍るのか?放っておいていいとは思えない!更なる被害を防ぐために然るべき機関に連絡すべきである

「原子力委員会」という機関が存在する。その歴史の始まりは1950年代~現在に至るまでとされており、放射性物質の専門家が多く所属している組織なのだろう。ホタル岩が危険なものなか?安全なものなのか?爺ィは学がないことを認めて受け止めている。だからこそ専門家に相談すべきではないだろうか?(しかし78話「黄金谷のキンイワナ」では色素が薄く目が赤くなるというアルビノ現象に、87話「火の石の謎」では地球物理学者のアルフレッド・ウェーゲナーに言及している、学がないというのは謙遜なのか?)

いや、僕らはデジタル執事(スマホ)に聞けばすぐに知りたいことが分かる。しかしネットどころか携帯電話もない時代の彼らにその責任を押し付けて非難するのは間違っている。ゴメンね一平爺さん

ちなみにホタル岩でデジタル執事さんに尋ねると京都市左京区鞍馬貴船町にある「蛍岩」という観光名所がヒットする。文字通り蛍の名所らしい

 

[親父ィ!おまッ…マジかッ!?]

 

あなたは「親ガチャ」という言葉を聞いたことがあるだろうか?この言葉は簡単に言えば(当然だが)「親は選べない」ということ、親の元に誕生する子供たちはその後の人生を生まれた環境に左右されてしまうためにどの親の元に産まれ落ちてくるのか?まるでソシャゲのガチャのようだ、という悲観した考えを持つ人たちの主張である

この「親ガチャ」ともいえる現象、実は三平にも降りかかっている

ーあなたは自分の名前に誇りを持ってますか?ー

三平の父親である平(たいら)はある日、釣りをしているときに記憶喪失になりフラフラと家を出ていったきり行方不明になっている。そして母親は三平を産んで間もなく他界している。両親がいないという事実はどんな子供にとっても耐えがたいはずだ。だが三平はそんな環境に負けず明るく天真爛漫に成長している。ときおり親の愛情を感じられない環境に挫けそうになったりもするが持ち前の明るさでドンドン突き進んでいく。親ガチャなんて言葉はこの少年には無縁のように思える

しかし筆者が三平に伝えたいのは「親ガチャとは言わないまでも、少しぐらいは怒ってもいいんじゃないの?」ということ

三平の名前は散々出てきてくどいようだが「三平(さんぺい)」である

そして今から三平のフルネームを記載するが誤字ではないことを先に伝えておく。誤字ではない、決して誤字ではないよ?

三平のフルネームは、

 

三平 三平

 

である

…重ねて伝えるが誤字なのでは断じてない!これが釣りキチ三平の主人公のフルネームなのだ。「平」という文字が走ってる感じの絵文字に見えるが絵文字ではない

三平のフルネームは、三平(みひら)三平(さんぺい)なのだ

親父ィ!おまッ…マジかッ!?である。三平家(みひらけ)の父・平は息子に三平と名付けたのだ。どうかしているッ!これはあなたの名字がもし浜田だったとすると名前は浜田(ひんでん)である。あなたの名字がもし松本ならば名前は松本(しょうほん)である。およそまともではない命名だ、これが三平の父親、三平 平(みひら たいら)なのだ。もうあちこち平だらけである

 

[三平ェ!おまッ…マジかッ!?]

 

釣りキチ三平の舞台は東北地方とされている、いわゆる田舎だ。こういった田舎とか田舎者といった表現は今の時代では問題視されてしまうかもしれないが過敏にならずに読み進めてほしい

舞台背景もあり三平の普段のしゃべり方は「んだ(そうだ)」「オラ(自分)」「でぇーじょうぶだ(大丈夫だ)」といった、いかにも田舎者というしゃべり方を展開する

余談だが「週刊少年ジャンプ」で1984年51号から1995年25号まで連載された伝説のモンスター漫画「ドラゴンボール」の主人公の悟空も三平と似たようなしゃべり方をしている。声優は同じ人、レジェンドの野沢雅子さんという人物だ(アニメ映画アシュラに出てくるアシュラ役も野沢さん、にゃむあみだぶちゅ~)

当時の田舎者のしゃべり方はそんな感じの認識だったのだろう。それはいい、問題ない。しかし三平のしゃべりで気になったことがある。それは北海道に関することだ。これはアニメ「第24話イトウの原野」で出てくる発言だが、内容のさわりだけ紹介しておくと三平の父親が北海道で釣りをしていたのを見かけたという情報をゲットした魚紳さんはいつものように三平を釣りに誘う

空港に到着し目的地に向かう車内で三平は北海道の広大な景色を眺めながらこう発言する

 

三平「おぉー、広れぇなー。さぁすがホッケイドウだぁ」

 

…あなたは北海道をどう発音するだろうか?北海道で調べてみると(調べるまでもないのだけど)北海道=ほっかいどう、である。歴史をさかのぼると北海道以外の読み方も出てくるがそれは北海道と表記して別の読み方をしているのではなく全く別の字で地図上の北海道の場所のことを表記していただけで北海道の読み方はホッカイドウであるのは間違いない

しかし三平は「ホッケイドウ」と発音している。聞き間違いではない、「ホッ「ケ」イドウ」と確かに発音しているのだ

三平ェ!おまっ…マジか!?である。三平の言動・行動は「おまっ…マジか!?」で溢れている。溢れまくっていて全てを拾うとなると途方もなくなるのでこのエピソードのみを紹介している。ちなみにこの24話のホッケイドウ発言の前後に三平はしっかりと北海道を正しくホッカイドウと発音している。なぜ間の北海道の発音だけホッケイドウになったのか?彼にしか分からない、聞いたとしてもケラケラ笑うだけで答えは出ないだろう。だから諦めるべきなのだ

以上が箸休めとしての三平一家のエピソードでーした

最後にもう一つの神回エピソードを紹介します

 

 

[雰囲気に騙されちゃダメだよ!編]

 

雰囲気、清潔な服装だと「あの人は綺麗好きな人ね」とか、目力が強いと「意志の強そうな人ね」だといった他人が他人に対して感じるイメージといったところだろうか。この雰囲気、他人が他人に対し感じ取るのは主に見た目から感じ取ることが多いだろう

「なんか怒ってる?」

こんなことを言われたことはあるだろうか?筆者はある。なんの不満もなく、なんなら無表情でいるのに怒っているような雰囲気を相手が感じ取ってしまっているらしい。(これは暗にお前の顔面が怖いということを伝えているのだ)失礼な問いかけだ!!おかげでそれまで無表情で穏やかな凪のような心情でいたのに逆に!逆に怒りの感情が湧いてくる!怒ってる?のではなく怒らされている!

それはそこにいるすべての人を暗黒面に落とし込む非常に失礼な問いかけなのだ!凪のような人間の心を揺さぶり怒りのスイッチを入れ知らんぷり。微妙になる周りの雰囲気…そしてそれを思い出し怒りが湧き内容が本題から逸れていく…それ見たことか!あなたは決して不用意に「怒ってる?」なんて問いかけてはいけない!忘れないでほしい

 

…戻ります

 

僕たちは普段から自分の中にある情報から答えを出している。だが自分の中の情報だけで分かるのは自分の事のみ、他人のことは決して分からない。他人のことを分かったと思っているのは分かったつもりでいるだけなのだ

これから紹介するのはその他人が持つ「雰囲気の力」とでも言うべきものだ

このエピソードはテレビアニメでは「第54・55・56・57話ハワイのブルーマーリン」の4部構成で放送されたものだ。それではほぐしていこう

 

 

一平爺さんと約束した「三平に内緒で釣りをしながら三平の父親を探す」という目的を完全に忘れハワイに釣りに来た魚紳さん、と三平。目的はハワイで開催されるカジキ釣り大会でのカジキ(ブルーマーリン)

ハワイに到着しさっそくカジキ釣りにチャレンジしさっそくヒットする天才釣りキチの三平くん(釣運炸裂!)。んでなんやかんやで釣り上げる。初めてブルーマーリンを釣り上げ興奮する三平の前に怪しい男キャプテン・エイハブが現れこう告げる

 

エイハブ「あいつに比べりゃメダカよ、フフフフ」

 

隻眼・隻腕、海賊のような雰囲気で三平が釣った300ポンド(136キロ超え!)のカジキをメダカと言い捨てるキャプテン・エイハブ、決してメダカではないのだがキャプテンの雰囲気に圧倒される三平、その後三平はこのキャプテン・エイハブのことを詳しく知ることになる

そのキャプテン・エイハブの過去について触れておく

 

「デビルソード」

 

これは決してバトル漫画に出てくる主人公の必殺技の名前ではない、キャプテン・エイハブと因縁のあるカジキの名前だ。1000ポンドを超える海のヌシとも呼べるカジキで、かつてエイハブはこのデビルソードとのバトルで友人を失い、本人も片目と片腕を失い、更には腹部に風穴を開けられる重症で命からがら助かったという深く重い因縁がある相手なのだ。三平はこの「デビルソード」のことを知り勝負したくなるがエイハブは重みが違うと鼻で笑う。他の人は大会に参加しに来た言ってみれば遊びに来た選手、キャプテンは遊びではなく友人の仇、自身の人生を懸けた闘いなのだ、と

 

なんやかんやで大会は進行していく

初日にヒットしてから釣果無く大会最終日を迎える三平たちの前に突如デビルソードが現れる。デビルソードを釣ることができれば大幅ポイントアップで優勝が一気に近づくがエイハブの過去を知った三平は「デビルソードはキャプテン・エイハブの獲物だ」といってエイハブに譲る決断を下す。他のクルーも三平の意見を受け入れ了承する

エイハブの船を無線で呼びついにキャプテン・エイハブとデビルソードとの死闘が始まる。エイハブは譲ってくれた三平たちの気持ちに感謝し三平たちはその場所を離れ、エイハブはデビルソードとのバトル、三平たちは大会の続きに専念する

しかし別の場所に移動し大会の続きをする三平のロッドにまさかのデビルソードがヒット→まーた無線でエイハブ呼ぶ→んでまーたエイハブに譲る→するとエイハブ断る

エイハブ「デビルソードは三平に標的を変えた、だからお前が倒さなければならない」

というよく分からん理屈で三平がそのまま続行することになった。快諾する三平(どうやらエイハブの「念」のようなものが三平に乗り移り、デビルソードがそれを感じ取り三平(=つまりはエイハブ)に攻撃を仕掛けている、という理屈のようだ。うん、よく分からん)

エイハブの協力もありデビルソードの猛攻をギリギリでしのぐ三平

 

三平「まるで地球を釣り上げてるみてぇだー」

 

釣りの素人みたいな発言も三平が言うと重みを帯びる

なんやかんやであと一息のところまで追いつめる。するとキャプテン・エイハブが今までの意見をごっそり捻じ曲げる発言をする

 

エイ「どけぃ!俺がやる!あいつは…あいつは俺のものだ!」

 

デビルソードとの死闘で過去の記憶がよみがえったのだろうか?三平に代われと迫るのだ。しかし無理もない。友人を失い、片目を失い、片腕を失い、腹には風穴が開けられている。その相手があと少しのところで仇を討てるというところまできているのだ。きっと三平たちの和やかな雰囲気に本来の目的を忘れていたのを思い出したのだ

するとキャプテン・エイハブの前に魚紳さんが立ちはだかる。魚紳さんはこのまま三平に任すべきだと主張する、しかし

エイハ「貴様にこの俺の傷の痛みが分かってたまるか!」

デビルソードにやられた傷を見せ引き下がらないエイハブ!過去の負傷を見せ魚紳さんに凄む。すると魚紳さんは自分からは決して外さないサングラスを外し鋭い目つきでエイハブをにらみながらこう発言する

魚「三平君も…命懸けだぜ」

サングラスを外し顔に走る深い傷と色を失った目を晒す魚紳さんの雰囲気に圧倒されるエイハブ、

エイハブ「こいつ(魚紳さん)も俺と同じ痛みを背負っているのか…!」

そう感じたのだろうか、エイハブは魚紳さんと目と目で通じ合い身を引き協力することを選択する。魚紳さんの雰囲気に飲まれたのだ

なんやかんやで見事デビルソードを釣り上げ1997ポンドの記録をたたき出し優勝間違いなしの記録かと思われたが三平の優勝は叶わなかった…なぜ優勝できなかったのかは本編を視聴してほしい

 

重要なのはエイハブを説得した魚紳さんの圧倒的な雰囲気をもたらした隻眼のエピソードだ

 

三平のアニキ的存在と紹介させてもらった隻眼のイケメン魚紳さん。フルネームは鮎川魚紳という

魚紳さんの隻眼が披露されたのはアニメ「第18話磯の王者」でのこと。釣りのマナーを守らない若者とトラブルになりワチャワチャしてサングラスが壊されたときが初披露である

そして魚紳さんの隻眼になったエピソードも同じ第18話で紹介されている、それでは魚紳さんの隻眼エピソードを振り返ってみよう

 

 

魚紳さんの父親も無類の釣り好きで魚紳さんがまだ幼い頃によく一緒に釣りに来ていた

ある日、いつものように親子で釣りに来ている。しかしその日の父親には釣果がなく見ているだけで退屈した幼少魚紳くん(当時7歳)は「もう帰ろうよ」、と愚図る。しかし父親は「釣れるまで帰らん!」と意地になっていた。時間ばかりが過ぎていきイライラが募る父親、そんななか、イライラが頂点に達し釣り竿を振り上げ力いっぱい振りぬくと背後にいた幼少魚紳くんにヒットしてしまう!これが原因で魚紳さんは片目を失明してしまう。つまり魚紳さんの隻眼は「親父の八つ当たり」と言えるものなのだ

それに対してキャプテン・エイハブの傷は「名誉の負傷」と言っても差し支えないような傷だ

超大型のカジキと勝負しリールが腕に絡み海に引きずり込まれ圧倒的な力で腕を切断され腹部を貫かれ友人さえも失っている

「名誉の負傷」と「親父の八つ当たり(不名誉の負傷)」ではつり合いは取れない、同じ天秤に乗せても勝負にならない

 

しかし魚紳さんの「雰囲気」はつり合いが取れるどころかエイハブを圧倒させている

 

魚紳さんの隻眼エピソードを知るのはその場ではおそらく三平のみ。もし筆者がその場にいたら

「違うよ?…同じじゃないよキャプテン?」

と言ってしまうかもしれない、いやエイハブと同じで雰囲気に飲まれているのかもしれない。しかし魚紳さんに対する考え方は確実に変化していただろう(少なくとも尊敬度は低下していただろう)

 

以上が雰囲気に騙されちゃうエイハブさんのエピソードでーした

 

 

ハイ、以上が神回エピソードの紹介でした

まぁ、アニメ全部で109話あるので全部見るのは大変だろうから紹介した「シロギスの涙」と「ハワイのブルーマーリン」を見るだけでもアニメ釣りキチ三平の面白さは伝わると思うのでよかったら見てね

 

またね

 

 

 

番外編(小ネタ)

[ハッチャケる魚紳さん]

「93話ニンフの誘惑」でいつもクールな魚紳さんがハッチャケる、なかなかいいよ

[作画崩壊]

「99話襲われたイワナ密猟者」で一平爺さんの作画が一瞬崩壊する。22分54秒辺り。映画グーニーズのスロースみたいになる、一瞬だけ。マジにスロースになる、コラボ?

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