粉瘤を取った話
粉瘤(ふんりゅう)をね
取ったんですよ
ふむ、
粉瘤ってなに?というと
簡単にいうと人体にできる老廃物の袋のことです。皮膚のすぐ下にできるできもののこと
まぁ、病気です
医者先生の話しによると
「粉瘤はどの場所に出現するかは人によって違う、あなたの場合は背中だった」
と言われました
手にできることもあるし、足にできることもある、できる人もいるし、もちろんできない人もいる
なぜできるかはいまいち不明なんですと
あと、病気ではあるが深刻なものではない
とも言われた
「気にならないなら放っておいても問題はないよ、これが悪性になることはないよ」
と言われたが
「100%悪性にはならないんですか?」
なんて聞いたらヤレヤレ、みたいな顔された
スマン、聞き方が悪かったよー〜
100%質問とか誰だってメンドイのは分かっちゃいるがふいに出てしまったよ、ごめんね担当してくれたお医者さん
んで、診察だけで施術は予約を取って次回とかなんだろう、と勝手に思ってたら
「これから処置できますが、どうしますか?」
みたいな感じで
他の患者も待合室にはわりといたのに、診察して
「じゃあ、やりますか」
みたいな感じでサッと動いてくれた
あれよあれよと物事が進んであっという間に終わった
とはいえ麻酔(局部麻酔というやつだ)を打つときは緊張したぜよ
背中にできたタイプの粉瘤だったので、処置室の顔の部分に穴があるタイプのベッドに顔をうずめていると助手さんが
「麻酔は少し痛いのでこれだけは我慢してくださいね~」
と言われ
「ハイ…」
と返事をし(yesしか言えないじゃあねーかよ)
「チ…クーーン……」
「グッ……」
少し間をおいて
「チ…クーーン……」
「グムム…」
また少し間をおいて
「チ…クーーン……」
「ムグッ…(まだ打つのぉ?)」
てな感じ。意識をキングクリムゾンすることに必死だったんで記憶があいまいだけど、4〜5回くらい「チ…クーーン……」とした
我慢の甲斐あってそのあと痛みはまったくなく処置が終了(全部で20分くらいだったと思う、なお時間はキングクリムゾンしている「患者は処置されたことすら認識していないっ!」)
※そんなことはない、患部をめちゃグリグリされたのをしっかり覚えている。必要なんだろうとはいえあんなゴリゴリされると不安になるよ!
無事に終わってめでたしめでたしではあるんだけど、のちに問題が発生することをこの時は知らなかった
処置をしてもらったあとに塗り薬(化膿止め)を塗って大きめの絆創膏を貼ってくれて
「今日からお風呂大丈夫ですから、濡れても大丈夫ですよ。ただし、清潔にして化膿止め塗って同じように患部に絆創膏は貼ってくださいね」
と言われ病院を出てその日の夜…
絆創膏が貼れねー…
つーかまず貼ってるのが取れねー…
背中のちょうど上からも下からも手が届かないとこが患部なので取れねーし貼れねー
先生ぇぇ~…問診表に[何人暮らし]ってゆー項目追加してもらっていいスか?
1人だと無理なんスよ?
どう頑張っても取れねーんだよぉぉぉ!シャワーを浴びせて絆創膏をふやかそうとしても防水絆創膏のせいで一向にふやかない(言葉の使い方が合っているかは知らん!)
シッポを追いかけるアホ犬(イギー)のように背中を追いかけ、壁や床を利用したりして(想像に任せる)なんとか絆創膏を剝がすことに成功した(処置した当日なので処置跡を刺激して傷になるのを用心しての精密なミッションだった)
が、
が、
が!
新たな問題が立ちはだかった
薬(化膿止め)が塗れないのだ
届かねーから
どう頑張っても届かねーから
しかし、そこはサピエンスゥ!賢くない脳をフル回転させるぅぅぅぅぅ
スンスルスンスン(あちこち探し回るの意)
そしてサピエンスの脳は最適解を見つけた
それは
テ♪テ♪テテン♪(あの音)
「ケーキをなんかするやつぅぅぅぅ」
これはね、なんかね、ケーキをなんかするやつなんだよ。あっちこっちスンスルスンスンしてたら見つけたんだよ(ちなみにホームセンターでわざわざゲットしてきた)
長さを補い、傷を刺激せずに薬を塗れる
先端の方はケーキをなんかするために柔らかくなってるんだよ。まさに最適解なんだよ
そんなこんなで背中化膿止め薬塗りミッションも無事終了
ここで覚えておいてほしいのは粉瘤が背中にできたら気をつけろってこと
ちなみにゲットしたケーキをなんかするやつは百均にも普通に売ってた(先に百均に行きゃよかったー。ホームセンターのは3〜4倍くらい高い、そしておそらくもう使わない)
背中に薬を1人で塗らなければならなくなることがあったらケーキをなんかするやつがオススメだよ
つづく